何故、ブログを始めだしたのか?

このブログは、プログラム、サウンドデザインを担当しているヤスダダイスケが管理している。
何故、ブログを始めだしたのか・・・

今でこそ調べることもなくなったが、「どうすれば自分は売れるんだろう」からの、「今既に有名なバンドは、どういうキッカケで売れたんだろう」。これ、音楽をやっている人なら考えたことのない人はいないと思う。そして結果は、そう。

「分からない」

いろんな有名なアーティストのウィキペディアを見ても、ホームページのプロフィールを見ても、ファンサイトなどで情報を探しても雑誌を読んでも、知りたい事は分からない。下積み時代こんな事をしていた、という話がちらほら出てきてくれる程度だ。


僕たちは無名のグループである。まだまだ黎明期だ。だから、これから全てを可能な限り記録していく。もしも僕たちが日の目を浴びる日が来れば、その時はここに全ての軌跡が残っていることになるだろう。自分たちが成功するまでの思考、行動、変化、起こった出来事、そして日の目を浴びる事になるキッカケ、理由、全てが記録されている事になる。

ただ勘違いしてはいけないが、仮に僕たちが成功したとして、それまでの全てがここに書かれてあるとしても、残念ながらそれが誰かの役に立つことはない。何故なら、それは僕たちがこの時代、このメンバーで行っていった場合の結果であり、それが後の誰かのテンプレートにはなり得ないのだ。つまり過去の誰かの成功例なんて調べてもなんの参考にもならないという事に、今になって気付いたのである。
では何のために記していくのか。一つは、これが後の誰かの参考になるならないの話ではなく、単純にそんな読み物が無いから。出来上がった読み物としても無いし、リアルタイムに成功か失敗かどちらかに向かって行っている物語があったら面白くないか?エピローグは誰にも分からない、だがいつか確実に読み切る事になる誰かのストーリーだ。
もう一つは、今現在同じように邁進している音楽家には、もしかしたら参考になるかもしれない。仲間が出来れば、僕も嬉しい。


ところで上記で少し話に出したが、もしもこのブログの最終話が”僕たちは日の目を浴びなかった”という話になった場合、その時はこのブログがもしかすると考えられる以上に価値のあるものになるかもしれないと思っている。世の中には、成功者の声しか残らない。スポーツ選手や政治家、活動家、もちろんミュージシャン、希望や夢を持つ僕たちに素晴らしい言葉の数々を残してくれ、時には鼓舞し、応援し、同情し、頑張る僕たちに力をくれる。

しかしそんな彼らの影に、無数の屍が転がっている事に中々僕たちは気付かない。彼らと同じ時代、同じ環境で、同じ事を頑張った人、または彼らに勇気付けられ、彼らと同じように人生を自分の目標に捧げ努力した人、そんな、成功者の彼らと同じ道を歩んで誰からも認められないまま消えていった者たちである。
もしも僕たち「よる」が最後まで脚光を浴びることが無かったその時、敗者の活動の全記録がここに残る。その時は本当に本でも出してやろうか。

さあ、僕たちが脚光を浴びる日は来るのか。これから何が起こるのか。
現代のミュージシャンの行く末が自分の事ながら、楽しみである。

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