ようやく素材も全て揃った。動画が必要だねと話し始めてからほぼ丁度まる2年ほど経った。素材は各楽曲に4本ずつあるので、これまでも動画編集はやった事はあったが古いMacBookのiMovieをずっと使っていて、これではもう処理オーバーだった。
なのでいろいろと有料ソフトから無料ソフトまで調べた結果、無料のMedia Composerと言うソフトを使用することにした。ソフトの特性だけでなく、それこそMV作成をしている人なども調べてみたが中々使える情報もなく、様々なメリットデメリットを天秤にかけてこれを選択した。
因みに、動画編集用に中古のデスクトップPCも購入した。
動画編集に取り掛かる前に、まずはaviutlと言うフリーソフトもインストールした。これは康成がPCに入れていて、現場でこのソフト上である程度色調やコントラストなどを加工したりして画像のイメージを確認していたからだ。
これもいろいろと調べる必要はあったが、無事にインストールできた。
流れは、まずaviutlでそれぞれの動画のバランスを整える。具体的には色調の統一とノイズの除去だ。ホワイトバランスは確認していたのだが、2種類のスマホ、2種類の一眼レフのバランスはやはり素材のままでは取れていない。後ろの壁の色、柱の色、肌の色、全てを注意しながら統一させるのに非常に苦労した。また、カットによっては顔が白飛びしている。これもaviutlで、顔だけに処理を施すことにより何とか対応した。
ノイズもどれだけISOを限界まで落としていてもやはり乗っている。これも違和感が出るギリギリの所まで、コントラストなども使いながらケアした。こうした上で、ようやくMedia Composerに放り込む。
Media Composerはネットで調べれば沢山のHow toが出てくる。iMovieの様に感覚では中々使いにくく、その都度調べて進んでいくことになる。逆に言うと、大変だが調べれば解決法が出てきてくれた。言葉だけで言うと、4本の全ての動画を並べて、時系列を追いながら使いたい場面をチョイスしていく。これが出来るのが非常に有難かった。流石に全ての動画を動かしているその時には動作は重たかったが。
また、こういった動画を編集する上で必須なのが映像と音声を完璧に合わせるという作業だ。これに関しても、骨は折れるが一コマ単位で調整していけるのでその点も良かった。一箇所修正することで、後ろが全てずれてくる、なんて言う恐ろしい現象も無かったので大変良かった。
こう言っているとわりかしスムーズに作業は進んでいったように聞こえるが、実際編集しているとその段階で色調をもう少し微調整したくなったり、字幕の入れ方や字体や大きさ、位置などをいろいろ考えたり、書き出してみたらやっぱり音声と動きが少しズレている所があったりと、問題にぶつかったり後戻りしたりやり方が分からなかったりとそんな事の繰り返しだった。
内容に関しては、ボーカル2人が如何においしく映るか。それしか興味はなかった。そこが最大限に引き出せていれば、それが動画の持つべき意味に直結するから。
動画を出していく順番も確か3人で話し合っていたと思う。いずれにしても最初に着手し投稿されたのは「レター」だった。
※5月現在は特に深い意味は無いが、「めぐりめぐる」が出たこともあり一旦非公開にしている。
初めのMV「レター」をyoutubeに投稿したのが2018年8月25日。本当にほぼまる2年要した。この2年に関して僕は、いくらなんでも時間をかけ過ぎだと思っていた。行動に勝るものなしと思っている。しかしずっと自分たちは考えている。考えては振り出しに戻し、また考えてはまた戻す。どれだけ石橋を叩いて渡るんだと。
けれどこうやって振り返ってみると、ずっと自分たちは動いてきていた。いろいろ考えて初めは雪国へ行きモデルを探し、それが頓挫した次はまた新しく考え直し岩手県まで行った。それも頓挫し今に至った。無駄はなかった。
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