以前の記事ハードシンセとソフトシンセの違いと言う定番のテーマで、ハードのシンセを使用する意味、メリット、何なら必要性までもまとめたのだが、その逆の考え方もまたある。
例えばメンバーの康成は、高価な機材などは一切使わない。高校生でも買える機材で、誰よりも良い音を作る。ギターだって1万円のギターの方が面白い。そういうスタンスとても好きだ。
シンセサイザーの世界でも昔から同じような事が多々起こっている。何百万と言う機材で時間をかけて作りましたって音ではなく、例えば「これプリセットの音のまんま!」ってヤツだ。
この曲の約14秒から始まるリフは、korgのM1というシンセのプリセットにそのまんまの音が入っている。このシンセ、今ではビンテージだが、中古で1~2万で手に入る。プリセットのままでいい音だ。
こちらはglobeのDEPARTURES。38秒辺りから入ってくるピアノの音は印象的だが、これはRolandのJD-800というシンセに、そのままの音がプリセットで入っている。そのプリセット53番には、逆に「小室ピアノ」と言う名前がついているくらいだ。そう言う現象はすごく面白いと思う。
「めっちゃいい音ですね!どう言う音作りしてるんですか」って聞かれた時に、どう言う答えを自分は持っていたいか、という事かな。またもう少しちゃんと考えると、「良い音を分別できる力」が自分にあるのであれば、こだわり抜いて作ろうが見つけた音のまんま使ってようがどっちゃでも良いのだろうね。
最後におまけ。以下はDaft PunkのRobot Rockと言う曲。初めて聴いた時は、その斬新で格好良い音に惚れた。
ところが、それ以上の衝撃がこちら。
一瞬どういうことか分からなくなった!これもセンスだね。
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