前回創価学会の総会でライブを行った話に触れたのでもう一つ大事なことを記しておくと、この日、 康成とtomoco.Kはとても重要な出会いをしてくれている。
2015年10月18日、僕は不参加だったが康成とtomoco.Kの二人は日中、僕が受けた創価学会の総会での演奏を終えた後嵐山の”音や”というライブハウスへ移動し、そこでもライブをしている。そしてそこで、今日に至っても非常に親密な交流をさせて頂いている「A-un EX」(あうんいーえっくす)さんと出会ったのである。
A-un EXとはボーカルMidori氏、ギター&ボーカルのミッチ~氏からなるDUOユニット。名前の意味を簡単に説明させて頂くと、A-un=阿吽:”阿吽の呼吸”のあうん、EX=experience:経験。経験を重ねて呼吸を合わせていくと言うメッセージが込められている。年齢的には大先輩だ。
僕たちは今でもライブをする時は、野外だろうがライブハウスだろうが関係なく自分たちのミキサーを持っていく。先に現場に入っていたミッチ~氏は、後からミキサー片手に(恐らく偉そうに)入ってきた康成を見て、できるヤツが来たと思ったらしい。
その日は対バン形式でそれなりの組数が出たらしいが、出順はくじ引きで決め康成とtomoco.Kは確か2番目、A-un EXはその次だった。Midori氏は後に、康成たちの演奏を見た後、自分たちは手品でもして帰るかと相方に話したとエピソードを語ってくれた。因みに康成たちは「危ない前提」などを演奏している。
若者の様な価値判断の基準によるものでなく、たくさんの経験をしてきて、たくさんの音楽も聴いてこられ、自らもプレイヤーの方に「良い」と言って貰えることはとても価値がある。今では一緒に行動し、同じ時間を共有させてもらう事で学ばせてもらえることも多くある。
この日のイベントは”男女デュオしばり”的などう見てもしょうもない企画だったが、そのイベントでこれからの活動において重要な人物と出会った事実は見落とせない。ライブハウスシーンが冷え切っているという点は変わらない。演者のレベルは大変低い。だからといって値打ちこいて、例えば対バン相手を選んでいたならA-un EXとの出会いもその後に起こる出来事も無かった。
「こんな所でライブして何の意味があるんだ。」「ワンマンなんて閉じたイベントやったところで何も変わらないだろう。」確かにこのご時勢もっと効率のいいやり方は沢山あるし、インディペンデントなこの時代そちらも勉強していかないといけない。
しかしそういう風に頭で考えている限り分からない事が現場では確実に起こってきた。恐らく如何なる時代、状況でも根幹に持っておかないといけない感覚だと思う。
とにかく、今後も様々な形で登場するであろう「A-un EX」との出会いは、この日であった。
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