無事松尾鉱山の全貌も確認でき、岩手市内では真夜中、康成が地下通路で弾き語りをしていた。ギター一本で旅していただけあり天然リバーブの事をよく分かっている。
翌日僕たちは岩手の真ん中を南下しながら京都に向かった。つまりルート的には森岡や花巻、一関を通っていくルートだ。東日本大震災から5年が経っている、内陸なのもあるが爪あとはなかった。
途中僕たちはまず、一関にある中尊寺に寄った。中尊寺の敷地は広く麓に車を止め、山登りの様な山道を結構歩いて進んだ。金色堂が有名だが何故かそれ自体はあまり覚えていなくって、それよりもその道中とかの事ばかり覚えている。
中尊寺を見終わると、ある程度のところで日本海側へ抜け再び新潟へ向かっている。この辺りになるともう夜で、日付も変わった2017年7月28日深夜、新潟の柳都、古町モールと言うところで路上ライブをした。そこもアーケード街でよく響いた。
一夜明け新潟市内から116号線で上越へ移動する。この辺りまで来ると”富山 207km”といった看板が出てくるのだが、岩手まで行ってきた人間のもはや狂った感覚からすると200kmは目と鼻の先である。もうすぐ富山か~近づいてきたなと思いながら国道8号線にも合流。自分がよく使っていた国道に乗るといよいよ帰って来た感が増してくる(まだ新潟なのだが)。糸魚川の文字なども見えて来た。
富山では何で寄ったのか分からないけれど、謎の店に寄って卓球をした。僕たち割と卓球やれるんです。時々やります。
ここが恐らく最後に立ち寄った場所。その後は小松~福井市と進み、367号線で京都まで帰っている。目的もちゃんと果たせたが、何よりこれだけ移動してきたにも関わらず、何一つトラブルもなく帰って来れた事に感謝しかない。
しかしこのロケーションも自分たちのストックには入ったわけだが、実際に動画を作ることになるのは松尾鉱山でも「手」でもなかった。
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