まず僕の場合は現場に全て自分で持ち込み設置すること、しかも場所を選ばずに出来る様にするため極力コンパクトであることと言うのが大前提としてある。リスクを減らすという意味でも現場では、今のPCのみで行っているやり方で良いと思っている。
ただ、今現在やっているようなレコーディングでは、ハードで音を作ってその音で録っても良いのではと思い始めている。何故なら、音が良いと思うから(ソフト音源を使いこなせていないのかもしれないけれど・・・)。新しいアレンジの曲をライブなど現場で演奏する場合はそれ用に、PCで改めて音を作るという事になるが、どのみちレコーディングで使えた音が現場でそのまま使えることはない。
だが今までのようにスタジオ等での練習中にも勿論音を作れないといけないので、ソフトシンセの扱いに長けておく必要はある。
一旦まとめると、スキル的にはソフトシンセの扱いに長けておく。
ライブでもPCを使用する。
その上で、やっぱり自分はハードのシンセの方が好きだ。実物を触っている。「本物の音」がそこから出る。仮に両者の音が全く同じだったとしても、全く違う。ワクワク感が断然違う。それにこれはサウンドデザイナーと言う立場でいたいのなら、ARPの音、Prophetの音、MOOGの音、知っておかないといけない。と言うかそもそも、ハードとソフトでは音はやはり違うと思う。ソフト音源では、スピーカーを破る様な低音は出せないと言う。
しかし、厳密に検証した動画などは案外ないし、自分でやったこともない。違うというのも確認したわけではなくシンセオタクの話に過ぎない(なので少し信憑性はある)。
PCで音を作る作業が多いとしても、どこからのインスピレーションで音を作るのか。YMOのCDを聴き込んで完コピをして再現する事は出来るだろうが、その前段階にその曲は何の楽器が使われていて(調べて正確に分かるか、音を聴いて○○の音だなと判断できるか)、なんなら実際に生で本物の音を聴くことが出来たら、それでもCDから完コピした結果と全く同じなのだろうか。
本物を聴いておく。とことん触っておく。大事だと思うなぁ、特に全てがソフトシンセで出来てしまう昨今だからこそ。そうしたら、現場で演奏する時用の音色を再現する場合も作る音は変わるのではないだろうか(だってそもそもレコーディングで採用した音を再現するのなら、その音がこれまでと変わっている可能性が高い)。現場で新しく音を作る場合にも、自分の中に情報の泉が満ちているのではないか。
コメント
[…] 以前の記事ハードシンセとソフトシンセの違いと言う定番のテーマで、ハードのシンセを使用する意味、メリット、何なら必要性までもまとめたのだが、その逆の考え方もまたある。 […]