2016年6月、地BeerFest大山に参加した時のこと

この年6月11日か12日か忘れたが、大山の麓で毎年開催されているビアフェスに参加した。元々康成が路上演奏の旅をしている時にどこかの店で知り合った外人がフェスの主催者で、繋りが出来ていたのがきっかけだ。



いつもの様に大山まで僕たち(高速使用しない党)は下道で行った。市街に入ってからはすごい大雨になったのを覚えている。けれど僕とtomoco.Kは晴れ男と晴れ女なので、現地に着いた時にはやはり雨は上がっていた。

会場は恐らくちょっと広めの駐車場で、ステージ向かって左右に出店がずらっと出ており地ビールやつまみを売っている。真ん中は客席スペースで沢山テーブルやベンチが並んでいた。常時200人くらいだっただろうか。
当然ながら主役はお客であり地ビール、音楽はいかにも添え物と言った感じだった。



自分たちの出番の前は元気なロックバンドで、しかもカバーをやっていた気がする。コンセプト的にはそっちの方があっているのだろうが、当然自分たちは自分たちの楽曲を演奏し、案の定何の手応えもなかった。一応ちゃんと、それなりにその場相応のセットリストを考えて行ったんだけどね。

けどじゃあ逆にどんな反応を期待していたのって言われればそれが予定調和なわけで、僕たちはみんながビール飲んでワイワイやってるお祭りムードの中で楽しませるようなバンドじゃないんだから。


だけど出番が終わって片付けをしている時、50前後のおっちゃんが一人声を掛けてきてくれた。「感動した。涙が出た。」と。僕たちが持ち時間の最後にやった”飛行機雲”の事だった。

こういう事って忘れがちだけど、大げさじゃなくホントにとんでもない事だと思う。偏見だけど、音楽を聴いて例えば女子高生が流す涙と50歳のおっちゃんが流す涙とではやっぱり重みが違うと思う訳です。

しかもこの人恐らくはメインはビール飲みに来ている。そんな人が、感じた事をわざわざ言いに来てくれた。知らないバンドマンに話しかけに行くって、結構な労力ですよ!(なんか、特有の雰囲気が僕が苦手なだけかもしれないけれど。)
別に伝えに行く必要もないし、すっと帰るなりもういっぱいビール買いに行けば良いんだから。


そういった事を回想していると、改めて自分たちはもっと沢山の人に聞いてもらわないといけないなと思う。

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