昼過ぎに集まってから、久々にプリプロ段階の「手」が康成のPCから流れた。僕は自分のPCなどを触りながら、特に聴くでもなく聴かないでもない状態で聴いていた。
しばらく何度か流していたその後で久々に聴いてみてどう思うかを聞かれたので、そのまま感じた事を言った。つまり、「普通。何となく作業をしながら聴いていて、特に惹かれる要素なし。地味つまり華がない。」と言う事で、康成もtomoco.Kも同じように感じたという事で工事にかかる。
何かをしながら何となくで聴いていても、例えそれが知らない曲であっても引っかかってくる音楽ってのは確実にある。と言うか、今知っているお気に入りの曲や誰もが知る名曲でも、一番最初に聴いた瞬間というのは必ずあるのだから。
そういう点で何の印象にも残らない。別に音楽的には間違ったことはしていないのだが、でももしかすると明確に間違いの上で自分たちは試行錯誤していたのかもしれない。
初めに直感的に欲しいと感じたエレキの音色や、その後でサックスの音色でそれっぽいパフォーマンス的な演奏を入れてみると、なかなか良い。ただ曲に持たせたい性格や実際の演奏の場面などをいろいろ多角的に考えたときに、中々”これが正解!”とならない。
そもそもさらに立ち返った時に、ピアノの課題点が見えてくる。ようはピアノのビート感、フレーズ感がサビの雰囲気を気怠く地味にしている。サビ中4分なのだ。こんな点がここへ来て現れ始める。まあ最近良く言うが、これが正にプリプロの意義なのだが。
ただし、ピアノのフレーズを改善させたからと言って当然これで解決という訳でもない。ここで改めて何が欲しいかだ。
ここからはまだじっくり向き合っていないが、ミドルに置いているストリングスのハーモニーパートも変えた方がいいように思えてくる。
そしてやはり、エレキサウンドやサックスで試しに弾いていた遊びのフレーズに近いアレが、正解に近いのではないかと思う。加減は難しい。
しかし、仮にストリングスよりもそれらの”音色”が格段にその場面に良いとしても、これまでと同じようなオブリを弾いたのでは、結局は柱を全て取り替えて扉の位置も壁紙も変えたけれど60点が65点くらいにしかなっていない、という感じがする。
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