アレンジの試行錯誤している中で音色の注文は勿論あるが、「○○な音に深めのリバーブをかけて出せるようにして欲しい」という事もよくある。
当たり前過ぎて何とも思っていなかったが、そんなリバーブの扱い方に関して簡単な話をしておこうと思う。
シンセを弾くなら、例えばビンテージシンセにSTRYMONのblueSkyなどを深めにかけて大音量で鳴らしてやれば、最高に気持ち良いに決まっている。
そんなハードの機材さながらに、その”気持ち良くリバーブをかけるコツ”について。
使用しているDAWはableton liveだが、シンプルな話なのでどのソフトでも同じように出来ると思われる。
左側が音源セクションで、右側がリバーブエフェクト。センドリターンでエフェクトラックへ送るのではなく、直列にさしてます。
ハードの楽器で言うなら、ギター→リバーブ→アンプといった接続と同じ。
そのリバーブの設定の中で注目すれば良いのが、赤枠の「Dcay Time」と「Dry/Wet」。
Dcay Timeはリバーブによる残響が残る時間。Dry/Wetはエフェクトをどのくらいの割合かけるかの度合いだ。
このリバーブエフェクトの場合、Dcay Timeの初期設定は1.20秒。
そこでリバーブを深くかけたいからDry/Wetを60%くらいまで上げてみたところで、恐らく求めている鳴り方とは違う。
どれだけDry/Wetをかけたところで、例えるなら浴室で多少は残響するが、ミストがどんどん深くなるだけで響き自体は変わらないようなもの。
結論を言うと、気持ちの良いリバーブの設定はDcay time長め、Dry/Wetは浅めだ。
例えば画像のようにDcay timeが4秒、Dry/Wetに関しては30%程度だが、とても気持ちの良い大ホールのようなリバーブ感が得られる。
この設定をいろんな音源に挿すだけで何時間でも遊んでいられるだろうから、もしはっとした人はぜひ試してみて欲しい!
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