6月19日練習日~シンセで作るギター音色

最近色々な場面で非常に使えている音色がある。
ソフトシンセで作ったエレキギターのサウンドなのだが、ギターを鳴らした時特有のアタック感、艶、そういった独特の魅力にはまだまだ及びはしないものの、ある程度良い感じのところに落ち着かせる事が出来たので、そこまでの過程を少し解説しようと思う。

使用しているDAWはableton live suiteである。

まず赤枠で囲っているところが音源のレイヤー部である。
3つ重ねてあるが、”Funk Mouth Lead”と”Sylenth1”の一つはアタックを出すためだけに使っている。それだけ聴けば、それぞれシンセベースのような音色になっている。


残り一つの”Sylenth1”がギターの音色の「それっぽさ」を出してくれているのだが、元となる音色は昔の安いシンセで作れそうな、いかにもノコギリ波って感じで少し太めの音だ。

これがそのShlenth1。DTMをやっている人なら知っている人も多いソフトウェア音源。
ほぼプリセットのまま。


ただ、これらの音色よりも大事になってくるのはここから。

初めの赤枠で囲っていた3つの音源は並列で並べられているのだが、それらに対して上画像の左から順に、直列にエフェクトがかけられている状態になっている。


まず初めは、一番左のサチュレーター。ほぼプリセットのまんまだが、積極的に歪ませているわけではなく少しのギラつきとコシを出す程度。ギターのエフェクトで言うとクランチ~オーバードライブまでって感じだろうか。

その後で8バンドEQを2つ挿している。
初めは1つだけ、3.5kHz当たりを広いQで持ち上げているだけだったが、その後で更に3.5kHzを中心に持ち上げることでより”エレキギターらしさ”に近くなった。


そして何より、最後に挿しているableton live suiteに標準で入っているエフェクト「Cabinet」による仕事が大きい。

ableton live suiteには「Amp」と言う併用エフェクトも入っていて、名前からも分かるように「Amp」と「Cabinet」は基本的にはセットで使うものとされている。

しかし勿論個別に使用して、その効果を狙うのも良い。
今回は別に意図して「Cabinet」のみを使用した訳ではないが、このエフェクトを挿しただけで劇的に変わったので、現時点ではこれ以上は追求していない。


これもほぼプリセットのままだったと思う。
機能としては、音の出口であるスピーカーのサイズと、そのスピーカーへのマイキングの設定をエミュレートしてくれると言うエフェクトである。(そもそも細かく設定するほどのパラメータもない。)



それで結果どう変わったか。これまでシンセだけでの音作りでは、どこまでいっても”シンセリード”の域を出ることが難しかった。しかしそこに、一気に”生っぽさ”を加えることが出来た。
(別にシンセでエレキギターを再現する事に価値を感じているわけではないが。)

それだけではない。その音がバンドサウンドから抜けてこなければ意味がない。

これが結構あることで、どんなに良い音が出来たとしても、実際にボーカルやギター、ピアノと言った楽器の中で鳴らしてみると全く聴こえてこないと言う事が珍しくない。しかしその点でも、幸いしっかりと抜けて聴こえてきてくれた。


ableton liveにはまだまだ使えていない機能、エフェクトが沢山ある。
それらも少しずつ勉強しながら、こう何というか、いろんな沢山の音を使うというよりも、3つくらいでいいから「自分だけの音」「最高の音」と言うものを持っていたい。

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