かなり久々の「ウイルス」。Aメロ、Bメロ、サビ、Cメロ、大サビを聴いて、久々に聴いての自分たちの印象は、テンポが遅いのでは?少し軽いのでは?などという点がある程度共通して感じられた。
以前のライブの音源等を聴くと、めちゃくちゃ早かった。
また、アレンジの内容と比べ足りていないところは明らかに足りていないが、ちゃんと聴ける部分も当然といえば当然なのだが、あった。
今手がけているプリプロの音源は「乾いている」というとても適切なワードが出た。
ライブ音源は空気感がとてもウェットなのだ。実際にプリプロ音源にリバーブをたっぷり目にかけてみると良い方向に質感が足された。
確かにテンポに関しては、何かしらの工夫はあって良いと思う。全体のテンポを上げるのか、部分的に上げるのか。
そして、Aメロだ。ここはどんな遊び方をするかにかかっている。やりすぎては決していけないし、かと言ってやらなければ明らかに寂しい。またサビまでの流れにおいてももっと良い落としどころがあると思っている。
この曲はロックテイストが強い”設定”だ。あくまで設定と言わなければならないのは、このバンドにはビート専属のパートはなく、自在に操る人が居ないからだ。
自分たちの場合基本的には、バスドラの位置、スネアの位置、ハットの位置、すべての場所に”音程”が生まれる。常にフレーズやハーモニーと共存しながらリズムを作らなければならない。音の中を関係なしに渡り歩けるドラムとはわけが違うので難しい。
例えばギタリストやキーボーディストが「良いリフ何て幾らでも生み出せますよ」と言ったところで、全て使えない可能性が普通にある。押さえるべき点を理解していなければ。
・バスドラの位置、スネアの位置、つまりそこで必要とされるビートを理解しておく。
・その場所には大きさが必要なのか細かさが必要なのか、その必要な表現や要素は既に有るのか足りていないのか。
・その上で、どうしたいのか。どうしたいから、自分は何をするのか。
・音のバランスは適切か。ミドルに音が多すぎる。ごそっと抜けている場所がある。こんな状態になっていないか。
まとめると、
・リズムに対する理解
・楽曲自身が求めている世界観の理解
・全体のバランスを常に感じ取る
などなど、考えることは沢山ある。
カッコいいフレーズを生み出せる、なんてそんな事はもう当たり前のモノとして、ずっと初めの辺りに置いてきてる。そんなところに価値を感じている人はもうメンバーにはいないだろう。
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