「めぐりめぐる」music videoが出来るまで~その1

今年2020年2月6日、「めぐりめぐる」の動画がyoutubeにアップされた。とても長い道のりだった。楽曲のコンセプトが来て、その後曲の大枠が出来上がったのが確か2019年前半だったと思う。曲に画を載せてくださったのは飯面雅子氏、初めてお会いしたのは2019年2月3日に行われた、大阪の島本音楽協会40周年記念コンサートである。

「めぐりめぐる」の場合、コンセプトをとある方から頂いた時点で、必然的に映像作品にする事は決まっていた。そのため、どういった映像がベストなのか、勿論現在の自分たちの出来る範囲で。人物が出る映像よりも、アニメーションの方が良いだろう。現実的にも、表現の手法的にも。

イメージはこんな感じと、康成が見せてくれたBUMP OF CHICKEN「K」。

アニメーションなら、自分たちで作るのか、芸大生などに頼むのか、プロの方に依頼するのか。そんな事をしょっちゅう話し合っていた。当然その頃には飯面氏の存在も知っているので、受けてもらえるかどうかは別として、サンドアートはどうか。ちょっとダークな空気を帯びすぎるんじゃないか、それなら鉄拳さんの様なアニメーションの方がいいのではないか。
そんな事をずっと考え話していたが、現実的なラインで、かつ最大の力を持つ作品に仕上げられる可能性としてもっとも高い選択肢を選んだ結果、飯面氏にお願いしてみるという以外に案はなかった。もしも断られれば、その時にまた最善の案を考えるだけ、そんな感じだった。

僕たち「よる」の渉外は康成である。オペラ座公演の後飯面氏から名刺を貰っていたので、康成がコンタクトをとった結果、幸い前向きな反応が返ってきた。まず初めに楽曲のプロトタイプを聴いて貰ったわけだが、歌詞の理解力が非常に高く僕たちは驚いた。
正直いつものことながら、解りやすい歌詞ではない。日本語としては読めるが、それが何を伝えているのか、複数の解釈も出来る、など、難しい。だが飯面氏は恐ろしいほどに真髄を理解し、サンプルの画まで提示してくれた。本物のアーティストだった。

そこから僕たちは楽曲のアレンジ作業を日々繰り返し、改良に改良を重ねていく。飯面氏もプロジェクトを受けてくれることになり、少しずつではあったが連絡を取り合うことになる。しかし僕たちは関西に住んでいるし、彼女は東京にいる。文面などでのやり取りでは、繊細なコミュニケーションは出来ないし細部まで理解を深め、確認し、共有しておく必要があった。

そして同年7月初旬、ぼくと康成の2人で東京の飯面氏に会いに行くことになる。

コメント

  1. […] 前回記事で、2019年夏に僕たちが飯面氏に会いに東京まで出向いた話を書いたが(「めぐりめぐる」music videoが出来るまで~その1~おまけ)、これらは分ければ「東京編」で、動画の完成までにもう何度か飯面氏と僕たちは会っている。同年9月3日、飯面氏が仕事で関西へ来られる際に連絡をくれ、その仕事の後に京都駅界隈でお会いした。その時ようやくtomoco.Kを含めた3人全員で再会する事が出来た。 […]

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