コロナウイルスが蔓延している現状、悲観ばかりしていても仕方がない。どんな状況でもチャンスは必ずある。
今回1作目のアルバムを出すにあたっての構想は、結成した2015年頃から既にあった。曲目は、記、手、人間問題、ウイルス、飛行機雲、お経(仮)、ラブソング、ここに危ない前提を入れるのだが、前の7曲については当時から考えていた通りだ。
同時にアルバムのタイトルもその時から決まっていた。「手稿」。ヴォイニッチ手稿 の手稿だ。誰が何のために、誰に対して残したものか分からないが、確かに何かを伝えるために記されたもの。危ない前提以外のこれら7曲はよるとしての活動を始めてから生まれたもので、どの曲も今の時代を生きている人間の様々な視点、そしてそこからのメッセージが歌われている。
ざっくり抜粋すると、人間はこの便利に進化した手で何を築いていくのか問うている曲。ひとりの人間がウイルスを世界にばら撒く話。みな共有の大きな空の下、どこかの国で起こっている事。人類が自滅したあとの世界を描いた曲。などだ。いま着手しているアルバムは、これら”手稿”を一つにまとめたような内容になる。
今日僕たちは、夏までには仕上げようと考えていたアルバムの完成時期を、5月末に前倒ししようという話をした。非常に不謹慎ではあるが、このアルバムを世に出すタイミングとしては、今後今以上にベストなタイミングはもう来ないだろうと言うわけだ。人間社会や時代と言った環境よりも更にマクロな自分たちにはどうすることも出来ない現在の状況が、この自分たちの曲の聴こえ方を間違いなく変えている。
簡単なスケジュールではないが、やっていこう。
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