3月13日練習日~自分たちにとっての、アレンジを行う時の大前提

自分たちにとってアレンジを行う時に意識すべき事、それは楽曲として合格ラインを超えているか、また同じ様な抽象的な言い方だが「成立しているかどうか」だ。これは、カッコイイとか悪いとかの話ではないもっと大前提の話。


一般的なバンドだったらドラムがいる。次にベースがいる。3ピースなら後はギターボーカルだ。

言うまでもなくドラムは曲全体を通して「ビート」を担当している。しかし例えば一言に8ビートと言ってもバリエーションは無限だし、それと同時にバスドラによるローや、ハイハットなどでウルトラハイが出てくる事によりドラムだけでもかなり広いレンジを埋める。またドラムはフィルインなどの効果も作れる。
ベースは文字通り音楽の土台となる「コード」を確定しながら楽曲を進行されてくれる。ベースがしっかりと仕事をしているからこそ、上でギターが好き放題やってもコード感が損なわれることなく音楽が安定する。更にベースが存在する帯域も重要で、もしそこが無ければスカスカで上半身ばかりムキムキな楽曲になってしまう。
これ以降は自由度がグッと上がり、この時点で成立しているなら極端な話後は上で何をやっても許される。事実、ここから上はバンドによって様々な楽器が出てくる。バイオリンが入っているバンド、サックスがいるバンド、オルガン、ツインギター、トリプルギター、ダブルボーカル、etc…

対して僕たちにはドラムもベースもいない。だから、普通のバンドなら考えなくても成立している事について、とてもシビアに計算しないといけない。例えばバスドラの打撃的なビートの役割は、ピアノのローが基本担当する。しかしピアノのローは当然音程を含むので、必然的にベースの役割も担ってしまう。
またギターがバッキングをすれば、そのギター特有の倍音でドラムで言うハットで出せる類のビート感を出すことが出来る。しかし、そのビート感を出すと同時にギターでフレーズを弾くことは出来なくなる。


僕たちが行っている事はあくまでも「演奏」であり、そこから逃れることは出来ない。しかし身体と脳ミソは、バスドラ、スネア、ハット、シンバル、ビート感、ベースの帯域での鳴り、上モノでの遊び、歌の聴こえ方、これらを素直に求めてくる。
この要求の最低ラインを越えれているか、それが大前提だ。そのための試行錯誤を常に行っている。



※因みに誤解の無いように言っておくと、もしドラムのビートを乗せることがどのアレンジよりも一番良くなるのであれば、それが答えだからドラム入れるよ。

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