3月27日練習日①~音作りと住み分け「人間問題」

今日はまずは「人間問題」。前回オルガンでD,C,Bのラインを入れたのだが、オルガンは特性上いろんな帯域の音が出ている。それがオルガンなのだが。
言い方を変えると燃費効率が悪い。欲しい帯域をEQで持ち上げるとどうしても他のところの音も持ち上がる。そのパート単体と、オケに馴染ませて聴き比べると実質仕事をしている音だけを聴き取る事が出来る。
その必要最小限の音色だけを作って同じラインを弾いてみると、かなり小さな音量でも見事に聴こえる。ミックスでは非常に大切なアプローチだろう。バンドでもお構いなしに自分好みの音を各自作ってきてミックスしようものなら無駄が多すぎて、すぐに飽和するだろう。その飽和しているという事に気づかない人さえ案外多いのかもしれない。

ただし、良く聴こえるから良いかというと勿論それだけではダメ。当然カッコよくないといけない。と言う事で、その効率重視で作った音色と、オルガンでもう少し必要な帯域に重きを置いて調整をかけた音色の2パターンを録音しておいた。

しかし改めて音世界の面白さというか、住み分けの重要さを体感した。björkのエンジニアも何かの記事で言っていた。彼女の広範囲に及ぶ特徴的な歌声を邪魔しないようにアレンジを考える事がとても大変であると。
”音のないところ”に針を通していくような作業が求められる。

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