昨日の練習日は、「人間問題」、「手」、「ラブソング」のアレンジを進めた。
「手」に関しては康成がサビにコーラスを入れたり、小さなワンフレーズを足してきてくれた。サラっと確認してOKかそうじゃないかで終わる予定だったが思いのほか議論になり、サビでのコーラスはやはり必要だがギリギリまで存在は引っ込ませる事になった。引っ込ませるのも一つだが、部分部分でコーラスを重ねるのも良いかもしれない。
確かにサビのコーラスは少し馴染みきらない印象で、ストリングスのオブリガードとも存在的に消し合っている印象を受けた。tomoco.Kはサビのボーカルは一本で行くべきと主張したが、この歌のサビにはコーラスが必要という康成との折衷案を取ることになりそうだ。
「人間問題」は、サビ中ミドルあたりにシンプルにオルガンで D,C,Bを通るラインを埋めた。オルガンに対してEQで加工したポイントは500Hz近辺を持ち上げてもらった。僕たちの音楽は、ピアノとギターで鳴らした時点で400Hz辺りを中心にQで切っている感じに作られている。ローの膨らみをケアするためだが逆に言うとそこがスッポリ空いている。僕たちが構成を考えるときいつも出てくる話だ。
今回のオルガンは丁度その辺りを埋めることになり、入れてからある時とない時を聴き比べてみるともう全然寂しく感じる。エラいものだ。
17時頃音楽協会の会議で先にtomoco.Kが帰ったあとは「ラブソング」に向き合う。サビがまだ固まっていない状態だ。とは言っても聴く人によっては出来上がっていると感じるかもしれないが、これでは成立しないという判断をずっとしている。
1番目のサビの下のオブリガードも、音色を見直して更にフレーズも既存のモデルをベースにしながら再考。2番に関しては、オーケストレーションに変貌し一見成り立っているように感じるのだが、OKは出せていない。優柔不断という意味ではなく、手放しで「これで大丈夫」となっていない。
今入っているストリングスも、オブリガードかと言われるとそういう仕事をしているわけではない。最後20時半頃、2人とも流石に疲れ始めていたが康成が不意に弾き始めた硬いストリングスの音でミドル辺りで歌わせたものが、感触的に僕は良いのではないかと思ったがそこまでで終わった。
この曲は具体的にはまずはハイにもう少しアタック感のあるpad系の音色を入れ、大サビ前の劇調のアレンジも加えてしまい、固まっている所を入れてしまってから再考しよう。必要だと思っていた事でもどこかが変わることで「これで良かったやん」となるケースもある。
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