youtubeにMVを投稿するに至るまで①

こんな時代なので、youtubeに動画をアップしていこうという話は記録が残っている限りでも2016年7月頃には既にしている。そこから実際に動画をアップしたのは2018年秋頃なので、動画の必要性が話題に上がってから2年後ということになる。普通に考えたら遅すぎる。勿論常にそのことだけを考えていたわけではないのだが、では2年後に至るまで何を考えどう言う行動を起こしていたのか。


まずは、何曲アップするのが良いのか。そして、どの曲をアップするのか。まずこれが中々定まらなかった。正確に数えた訳ではないが現時点で30曲以上オリジナル曲が有り、動画についての話をし始めた時点で3分の2くらいは既にあったと思う。楽曲の曲調も様々で、どういった曲を何曲使えば自分たちの幅をしっかりと見せられるのか。それが難しかった。
選べたとしてもその曲がイメージ的に、自分たちのチカラで映像に出来なければならない。なのでその曲にとってベストな映像をイメージした時にそもそも作れないものは省いていくが、それでも自分たちの幅を誤解なく効率的に見てもらえる選曲はなかなか決まらなかった。

初期の頃、有力候補に挙がっていたのは「氷」という曲だった。(僕自身、今の今までこの曲の存在自体忘れていたが・・・)
イメージの原型にしたMVは、globeのDEPARTURES。一面雪景色の中を、女の子にただ歩いてもらおうという内容だ。撮影場所は近場の豪雪地帯を調べ、京都最北に位置する上世屋と言う場所を選んだ。登場してもらう女の子も出来るだけ現地の地元の人間が良かったので、現地でスカウトする事にした。だから大変だった。

2017年2月~3月頃は、毎週京丹後の方へ出向いた。「氷」をアレンジし直し、ミックスしてCDに何枚か焼いて持って行っていた。宮津-与謝野-峰山を何度行き来しただろう。国道312号線は走り倒した。まずそもそも若者がいない。一体どこにいるんだという事で、基本的に昼間は数少ないショッピングモールやたまたま目に入ったご飯屋さんに入っては目を光らせ、夜はガールズバーをひたすら回った。ひたすらといっても数件しか無いが。しかしそうやって廻っていると何だかんだで何人かはイメージに近い人が居るもので、出会っては話し、連絡を待つという事をしていた。
まあ今から思えばどこの誰かも分からない男2人が、プロモーションビデオの撮影をするから出演してくれませんかって、そんな話に乗ってきてくれるクレイジーちゃんには寧ろ出会わない方が長い目で見た時に良かったのかもしれないけどね。勿論モデルは見つかりませんでした。

※因みに僕たちは上世屋にも実際に行っている。本当に京都とは思えないどエライ豪雪地帯だった。いつか何かで使えるかもしれない。


この期間はなかなかハードな毎日だった。体力的にもそうだし、精神的にもキツい時もあった。その中で例えば峰山のダーツバーであったり、場違いにコテコテのアメリカンなショップであったり、凍結した坂道を明らかに滑りながら走行しているのでタイヤにゴムチェーンを付けたりと、目的とは関係のないところでも何かと印象に残っているエピソードが思い出される。

どんなに撮影場所のロケーションが整っていてもモデルが見つからない事には撮れないので、雪の時期も終わり始め「氷」での撮影は来シーズンに持ち越しとなった。

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