「めぐりめぐる」についての話や、飯面氏の話の中にも出てくるのが、 島本音楽協会40周年記念祝祭コンサート「オペラ座の怪人」 だ。ここで、これに携わった経緯についても振り返っておく。
島本音楽協会とは大阪府島本町で発足された協会で会長は藤原氏。一言でいうと音楽文化の向上を目的としている。2019年はこの音楽協会の40周年と言う事で、2年前の2017年から藤原氏は大変なやる気であった。当初藤原氏の企画では、自身思い入れもあると言うサウンドオブミュージックをやる予定だった。どうしてその話が僕たちのところに来たかと言うと、メンバーのtomoco.Kが音楽協会の役員であるということ。また島本でもイベント毎には自分たちも呼ばれライブを行っていたので藤原氏も見に来てくれたこともあったし、評価してくれていた。僕たちは島本にゆかりのある実力のある音楽家、という立場にあったからだ。
3人で藤原氏の自宅を訪ねたこともあった。そこでミーティング的な話や相談がなされたが、サウンドオブミュージックで僕たちが演奏することになる曲数は実に50曲ほどにのぼったと記憶している。勿論短いものからアレンジ違いなど全て含めてだが、膨大すぎる曲数で正直受けたものの、今後は考えものだという話が内では行われた。
しかし、この藤原氏の企画は頓挫する。2017年の暮れ頃だっただろうか。指揮が他の役員に移り、藤原氏は記念コンサートの企画から完全に外れることとなる。そこで変わって出てきたのが「オペラ座の怪人」だった。しかもサンドアートと絡めるという案もあった。キャストもサウンドオブミュージックの場合は公募だったが、オペラ座の怪人では島本にゆかりのあるオペラ歌手の方々を招集する。華という意味でも引きが強かったし、何より僕たちの扱う曲数も十数曲で済むので負担は軽くなった。
そうやって2018年に入った頃から、少しずつ具体的な形として進み始めた。
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