今日は頭痛が酷くて、珍しく夜の21時には布団に入っていた。そしたら康成からTELがあった。内容は、最近アレンジをやっている「人間問題」のサビのオブリを全て取り下げると言う。
このところずっと今のフレーズをベースにして考えていたが、そもそも自分がサックス奏者やギタリストとして、アノ曲の中で何か仕事をしてくれと頼まれたのだとしたら、あの様なフレーズを弾くのだろうか。
今のフレーズはサビの中で”聴かせようとしすぎている”し、じゃあ元々の状態で足りなかったのかと言うとそうではない。それに、ダブルボーカルと綿密に絡み合っているかと言うとそういう訳でもない。
他にも全てを言葉にする事は困難だが、結論としては、歌がちゃんと聴かせられていないという話しになる。サビとは基本的に”歌”が聴きたいものだ。例外はあるが、今の状態はその点に疑問符がついた。かと言ってその例外のように、オブリが有効に作用しているという事もまた無いと。
そう言った話を布団の中で聴きながらどう感じたかというと、「また振り出しか」とは思わなかった。「これは面白いぞ」と思った。
以前の記事の一部分で、デザイナーのディーター・ラムスによる良いデザインの10箇条に触れた。例えばこれだ。
可能な限りデザインしないこと
「Less, but better」~より少なく、しかもより良く。
本質的な部分に集中するということ。不要で過剰なデザイン(編曲)から開放させる。
純粋で簡素。常にここに立ち返る。
今回の様な舵の切り方は、こう言った感覚に吸い寄せられて行っている様に感じれてならなかった。
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